車高調の調整
車高調の調整
ドリフト教習所
その1
シルビアレストア計画
ドリフト教習所 自分でイジろう(DIY) 車高調の調整
車高調(なぜか「シャコチョウ」と読む)は手軽に車高を調整できるサスペンションで、スポーツ走行用のサスペンションは車高調整機能がほとんどついています。 ドリフトをするにしても、スポーツ走行をするにしても、ほとんどの人がこの車高調に交換するはずです。
車高調整くらいは自分でできたほうがいいということで、簡単に調整方法を説明したいと思います。特に難しいことはないので、挑戦してみましょう。
まずはタイヤを外すためにジャッキアップします。
すでに車高を下げているのでジャッキが入りません。車載工具についているパンダジャッキなら、かなりの車高まで入るので一度このジャッキで油圧ジャッキが入るくらいまでジャッキアップします。 そして油圧ジャッキを入れます。木の板をタイヤの下に入れる方法もあります。これは木の板をタイヤの前において、車を前進させ、フロントタイヤを木の板の上に載せます。 これでジャッキが入りやすくなります。
ジャッキアップする前にホイールのネジをゆるめておきます。そしてジャッキアップしてタイヤを外してください。
写真の車高調は全長調整式です。このタイプは車高調の長さそのものが調整可能です。上の写真のナットを車高調レンチでゆるめます。
するとナットより上の部分が回転します。右に回せばネジを切ってある部分が下に入っていき、車高調の全長が短くなります。結果車高が下がります。 注意しないといけないのは、1cm短くしたら車高は1cm以上下がります。足回りの形状によって違いますが、実際に測りながらでないと正確には分かりません。 私はそこまで気にしないので、最初適当に下げて、タイヤをつけて測って、かっこがよくて問題なければOK。気に入らなかったら、再度調整するといった感じです。 ただし左右の車高は合わせてください。
下がったら、最初に緩めたナットを締めてください。これで完成です。このような全長調整式でないタイプの車高調はバネの下のナットをゆるめます。 ここはダブルナットになっているので、車高調レンチ2本でゆるめます。ここを下げると車高が下がります。ただしここを調整するタイプはサスペンションの停止位置を調整します。 下げすぎるとバネは遊びますし、縮み側のストロークも少なくなります。バネが遊ぶと皿から外れて変な音がしたりするのでお勧めしません。ヘルパースプリングなどで遊ばないようにしましょう。
全長調整式の車高調にもスプリングの調整がついています。基本的には遊ばない程度に締めておきます。締めるといっても手でナットが回らなくなる程度で十分です。 これ以上締めると、最初からスプリングが効いている状態になるので、バネが硬くなったように感じます。はっきり言って乗り心地が悪いので、どうしてもセッティングが出ないときの最終手段にしておきましょう。 単純にバネレートを上げた場合とは全く違いますので。この最初からバネを掛ける行為をプリロードを掛けると言いますが、バネレート自体は変化しません。
ついでに車高調の取り外し方法を簡単に説明します。
まず車高調からブレーキホースを外して下の2本のネジをゆるめます。ボンネットをあけ車高調が固定してある3本のネジを外します。これで外れそうですが実はスタビライザーが効いて外れなかったりします。
奥のほうに見える青いやつです。社外品に変えているので青いのですが、純正は黒でした。スタビライザーはコーナーリング中のロールを押さえる効果があります。 これは左右のサスペンションを連結して、片方だけ沈みこまないようにするものです。このスタビライザーが効いているので、これ以上は下がらないのです。
バールなどでこじれば少し下がりますのでその隙に外すこともできますが、この社外品のスタビライザーは太く硬いのでなかなか外れません。 このようなときは反対側もジャッキアップします。つまりフロント全体をジャッキアップするのです。必ず馬を掛けてください。
すると少し下がると思います。車高調は伸び側のストロークが短いので、これでも外れないことがあります。そこで反対側の車高調も一緒に外してしまいます。 つまり両方いっぺんに交換してしまえばスタビラーザーも効かないのでスムーズに交換できます。ただ両方いっぺんに外すと、ネジを外した瞬間一気に落ちるので、片方のアームの下にジャッキをかませてゆっくり下降させてください。
今回は交換していないので写真はありませんが、慣れれば簡単にできます。
車高の調整が終わったらタイヤをつめますが、ホイルナットの取り付けは必ず手で取り付けて、十字レンチで締め付けしましょう。
このように最初は手で締めます。
これは悪い例。十字レンチの先に最初からナットを差し込んでそのままハブボルトに締め付ける。ねじ山が合わなかったら即ボルトが壊れます。 ハブボルトの交換は意外にめんどくさいので、壊さないようにしましょう。
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